市來玲奈アナが小学生で文集に書いた「五輪でメダルを獲りたい」。当時すごく憧れた女子選手がいた (3ページ目)

  • 佐藤主祥●取材・文 text by Sato Kazuyoshi
  • 立松尚積●写真 photo by Tatematsu Naozumi

──今でも現役のアスリートですね(笑)。お話に出ましたが、『Going!Sports&News』に携わってみていかがでしょう?

 正直、担当になってから約1カ月しか経っていないので、まだ気持ちはフワフワしてます(笑)。これまでスポーツ番組を担当したことがなかったので、本当にゼロからのスタート。ですから、私と同じような方でも楽しめるように、初心者目線でわかりやすく、一つひとつ伝えていきたい。そんなスタンスで取り組んでいます。

 そのなかで、陸上の男子20キロ競歩で銅メダルを獲得した山西利和選手を番組の企画で初めて取材することができて、すごくいい経験になりました。今までタレントさんにインタビューをする機会はありましたが、アスリートへの取材は少しアプローチ方法を変える必要があって。山西選手がそうでしたが、自分の意思を強く持ち、かなりストイックに自分の体と競技に向き合っている分、話のテンポ感だったり、言葉の言い回しが違うんです。もちろんそれは競技や選手によってさまざまだと思いますが、今後もアスリートを取材していくために、自分の引き出しを増やしていかなければなと。そんな私に対して、山西選手は一緒の目線に立って話してくれたので、本当にありがたかったですね。山西選手も同世代なので、個人的にも応援していきたいです。

──今後もさまざまなスポーツシーンを届けていく上で、どんなことを心がけていきますか?

 先ほどお話ししたとおり、スポーツ番組の担当は初めて。そんな自分でも、スポーツは見れば見るほどワクワクするし、自分も頑張ろうと思える素敵なものだと思うんですね。そういった多くの影響やきっかけを与えてくれるアスリートたちの言葉や想い、競技にかける熱量を、私たちが仲介して、しっかり届けていきたいです。今回の東京オリパラでも、私自身、すごく背中を押してもらえました。そしてこれからは、テレビを見ている方々の背中も押せるように、私もひとつの力になれたらいいなと思いますね。

──最後に、今後の期待するスポーツや大会があれば教えてください。

 やはり年末年始の箱根駅伝と、全国高校サッカー選手権ですね。それぞれ学校と選手たちが進んできた困難な道のりがあり、本戦に対する唯一無二の想いがある。いろんなものが詰まった両大会なので、ぜひその目で見ていただいて、いいお正月を迎えていただけたらと思います。

Profile
市來玲奈 いちき・れな
1996年、富山県生まれ、千葉県出身。小学5年から競技ダンスを始め、2007年にロンドンの国際大会『インターナショナル選手権』に出場。2011年8月、乃木坂46の1期生オーディションに合格し、翌年にアイドルデビュー。2014年7月に卒業し、アイドル活動を終了した。早稲田大学文学部卒業後、2018年にアナウンサーとして日本テレビに入社。現在は『Going! Sports&News』『news every.』『行列のできる相談所』『バズリズム02』を担当し、アナウンサーとして幅広いジャンルで活躍している。

Information
『Going! Sports&News』
日本テレビ系で放送されている、スポーツ・ニュース番組。毎週土曜・日曜23:55~24:55生放送。出演者に上田晋也(くりぃむしちゅー)、亀梨和也、川口春奈、江川卓、赤星憲広ら。
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