「スポーツへの風当たりが強い状況は残っている」。金メダリスト宇山賢が考えるフェンシング界の今後 (4ページ目)

  • 白鳥純一●取材・文 text by Shiratori Junichi
  • photo by AFP/AFLO

――武井壮新会長とは、五輪の前後で何かやりとりがありましたか?

「就任当初のご挨拶や、SNSを通じてやりとりをさせていただいています。『最近、調子はどう?』などと気を遣ってくれるのは、選手としてもありがたいです。東京五輪の団体戦では、試合の途中で白いスーツに黒いTシャツで『目立つ方がいるな』と思ったら会長で(笑)。これからフェンシングを広めていくにあたって、強い発信力がある武井会長の存在は心強いです」

――最後に宇山選手自身の、今後の目標を聞かせてください。

「これまで、東京五輪に向けて全力で走ってきたので、今後のことはまだ何も決められていません。会社や家族と話し合いながら、自分自身の人生と向き合って、どういったことをしていくかをじっくり決めていきたいと思います」

■宇山賢(うやま・さとる)
1991年12月10日生まれ。香川県出身。中学校からフェンシングを始め、高松北高校2年時にインターハイ優勝。同志社大学に進んでからは全日本学生選手権で史上初の3連覇を果たし、4年時には全日本選手権でも優勝した。2015年8月に三菱電機に入社し、2018年のアジア競技大会のエペ団体で優勝。東京五輪ではリザーブでの登録ながら、1回戦から決勝まで出場を続けて金メダル獲得に貢献した。公式ツイッター>>@satofen1210

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