【カーリング】マリリン妊娠で「五輪代表争い」の勢力図が変わる!? (2ページ目)

  • 竹田聡一郎●文 text by Takeda Soichiro

 ソチ五輪後の2014-2015年シーズン、チームは近江谷杏菜(前チーム青森)と吉村紗也香(前札幌国際大)を迎え、近江谷-小野寺佳歩-吉村-小笠原歩という強力布陣を構築。2月の日本選手権では念願の初優勝を飾った。そしてその後、3月に地元・札幌で開催された世界選手権でも、世界の強豪国とも互角に渡り合って、6位という結果を残した。

 さらに、今季(2015-2016年シーズン)の始動戦でもあり、今大会の前哨戦とも言える、どうぎんカーリングクラシック2015(7月31日~8月2日)でも、男子チームを破るなどして、女子チームで唯一の表彰台(3位)に上がった。

 第二子を出産した船山弓枝もチームに復帰。フィフスに入って、サポートも万全だ。これには、「誰かが調子を崩したとしても、経験豊富な船山はどこのポジションでもフォローができる。北海道銀行の体制は磐石と言っていい」と、多くの関係者が舌を巻く。

 この北海道銀行の対抗となるのは、マリリンこと本橋麻里率いるロコ・ソラーレ北見(LS北見)だ。昨年のPACC日本代表決定戦、今年2月の日本選手権と、ともに準優勝。今大会も「打倒・北海道銀行」の一番手となるが、5月には、チームの支柱である本橋が、第一子の妊娠を発表した。おめでたい知らせながら、競技面からみればLS北見の戦力ダウンは免れないところだろう。

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