本田真凜、世界選手権でりくりゅうペアに注目 アイスダンスの練習にのめり込んだ経験も語る (4ページ目)

  • 小宮良之●取材・文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 立松尚積●撮影 photo by Tatematsu Naozumi

【インタビューしてみたい進化中の選手】

ーーアイスダンスでの現役復帰も見てみたくなってしまいますが......。そして、今回の世界選手権は、どのような大会を望んでいますか?

 2023年の世界選手権は、男子の後半グループで、ジェイソン選手、キーガン・メッシング選手(カナダ)と、みんなどんどん、いい演技をして順位が変わっていきました。それぞれが曲も雰囲気やジャンルも、得意分野をさらに伸ばしたようなプログラムを滑っていたんです。今回も、そういうスケーターの皆さんが進化していく姿を見たいですね。

ーーインタビューしたい外国人選手はいますか?

 アダム選手は気になります。昨年くらいからジャンプの安定感が突然上がったんです。それまでは、ジャンプに苦戦しているけど、そこで失敗してもそのあとのステップがすごいという印象の選手だったので、だいぶ前から私は『アダム君、うまい!』ってみんなに言っていたんです。

 そんな選手がジャンプの精度を上げて、高難度ジャンプを身につけたらすごいじゃないですか! だから精神的なものなのか、練習方法なのか、技術的に何か変えたのか、その変化がとても気になります。

ーーご自身は新しいキャリアへ踏み出したわけですが、新しい分野での活躍を期待する声もあります。

 2歳の頃からずっとスケートをして生きてきたので、視野を広げて周りを見たいですね。チャンスがあったら、いろいろチャレンジしてみたいです。

 よく聞かれる俳優のお仕事については、(妹の本田)望結の演技の練習相手になったり、望結の活動を見てどんな世界か少しは理解しているのですが、台本を覚えるなど、大変なところも見ていますし、簡単に「やってみたい」とは言えないですね。
 
 ただ、昨年は『ワンピース・オン・アイス』で、ビビ役で出演する機会をいただいて、キャラクターになりきって演技するのが心地いいなと感じました。また、チャンスがあったらやってみたいです!

終わり

前編<本田真凜が坂本花織のジャンプを絶賛 世界フィギュア日本女子の注目ポイントは?>を読む

中編<本田真凜が驚く宇野昌磨の考え方とは?「他の選手で見たことがない」世界フィギュア日本男子を占う>を読む

【プロフィール】
本田真凜 ほんだ・まりん 
プロフィギュアスケーター。2001年、京都府生まれ。2歳からフィギュアスケートを始め、ノービス時代から国際大会に出場。ジュニアに参戦した2015−2016シーズンには世界ジュニア選手権では優勝。翌2016−2017シーズンは世界ジュニアで2位、シニア選手に相手に全日本選手権でも4位に入る。シニアに転向後、全日本選手権やグランプリシリーズなど国内外の大会に出場。2024年1月に現役引退を発表。現在は、プロとしてアイスショー出演とともに、フジテレビ系「フィギュアスケートSPフィールドキャスター」としても活躍。

世界フィギュアスケート選手権2024 フジテレビ系で放送!

■放送スケジュール
3月22日(金)午後7時00分〜8時54分 男女ショート
3月24日(日)午後7時00分〜9時48分 男女フリー
3月25日(月)深夜2時10分〜3時10分 ペア&アイスダンス
3月28日(木)深夜1時55分〜2時55分 エキシビション

詳細はこちら>>

プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る