坂本花織「人が変わったかのように新しい風が吹いた」。全日本選手権SPで首位発進、 不振をどのように乗り越えたのか (4ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 首位の坂本に7.51点差だが、フリーで跳ぶ予定の4回転トーループとトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の大技ジャンプを成功させれば、表彰台、さらには逆転優勝も視野に入ってくる。

「フリーはショートよりもっと楽しくやりたいです。今季は挑戦すると決めたシーズンなので、今年最後の大会も挑戦する姿を見てもらいたいです。フリーは楽しみな部分もあるんですけど、レベルが違いすぎるので不安もあります。それでも、ジャンプだけじゃなくて、スピンも重点的に練習してきたので、逃げずに挑戦する姿を見てもらいたいです」

 一方、優勝候補のひとりでGPファイナル4位の渡辺倫果は、武器のトリプルアクセルが不発でジャンプミスを連発して18位と大きく出遅れた。悔し涙を流しながら「めちゃめちゃ気負いがあった」と、空回りした演技を振り返った。また、8年連続出場の本田真凜は、3回転フリップで転倒するなどで得点が伸び悩み26位と低迷。思い入れの強い全日本の舞台だったが、今年はフリーに進むことができなかった。

 女子フリーは24日夕方17時から行なわれる。

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