「DDTをサウナにする」人気ユニット・サウナカミーナの4人が語る、サウナとプロレスの共通点 (4ページ目)

  • 尾崎ムギ子●文 text by Ozaki Mugiko

――小嶋選手はどうですか?

小嶋:僕もプロレスやってると、めっちゃむち打ちになるんです。

勝俣:受身、取れてないんじゃない?

小嶋:取れてない時もあるかもしれない......。下手くそで、むち打ちになるんですよ。治療に行っても治らなかったんですけど、サウナで整ったら少しほぐれた感じがして。試合終わりは寝られないんですけど、サウナに行ってすっきりしたら眠くなって、めっちゃ寝たら治ったんです。それでサウナは治療にいいんだなと。

勝俣:要は、さっき僕たちが言ったことです(笑)。

MAO:最近は医学的な話でも、怪我は冷やすより温めたほうがいいっていう説があるんですよ。怪我の直後はよくないかもしれないですけど、治っていく過程で血流をよくしたい場合はサウナもいいと思います。

勝俣:噂では、アメリカのスポーツ選手は自宅に個室のサウナがあるらしいですよ。体をメンテナンスするために。もちろん、サウナがダメな人もいます。心臓に持病があったりする人にはオススメはできないんですけど、健康な体であればサウナはすごくいいと思います。女性は冷え性改善とか、肌が綺麗になったりという効果もあるので。

【「DDTをサウナにしたい」という言葉の意味は?】

――「DDTをサウナにしたい」ともおっしゃっているそうですが、それはどういったことですか?

勝俣:僕たちが「ストーブ」になるので、お客さんにはDDTの試合を観て整ってもらいたい。なので、DDT自体をサウナにしたいんですよね。

MAO:具体的には、「サウナ→水風呂→外気浴」のプロセスを大会の中で作ろうとしていて。まず試合がサウナ。とにかく熱く、メインイベントでサウナカミーナが勝利する。その後に瞬馬が、会場が寒くなるような水風呂のようなマイクをして、帰り道に余韻に浸ってもらって整ってもらう。

勝俣:そういう意味で、僕が水風呂担当、上野がシャワー担当、MAOが炭酸風呂担当、小嶋が薪担当って言ってるんです。

上野:もちろん「DDTをサウナにする」という言葉は概念なんですけど、みんな真剣に「どうやってサウナにする?」って考えてるんです。とにかく瞬馬のマイクは水風呂!

MAO:復帰してもなお、健在だったね。(※)勝俣は2023年5月に怪我で欠場、2024年1月3日に復帰した。

勝俣:僕らの合言葉的なものになっている「熱波WER!!(ねっぱわー)」は、そもそも滑り芸だったんですよ。「こいつら、なに言ってるんだ?」って思われる言葉だったんですけど、最近ではみなさんが求めてくれるようになった。

MAO:やり続けることって大事だよね。

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