皇治、NARIAGARIはDEEPとの対抗戦で「実力を示す」朝倉未来BreakingDownとの激突も「全然あり」 (4ページ目)

  • 篠崎貴浩●文・撮影 text & photo by Shinozaki Takahiro

【格闘技は「体が滅びるまでやる」】

――NARIAGARIの最終目標はRIZINとのことですが、皇治選手自身の最終目標は?

「"マルコメ(皇治が呼ぶフロイド・メイウェザーの愛称)"ですかね(笑)。とにかく、自分の体が滅びるまでやろうと思ってます。ボロボロになってリングに上がれなくなるまでやるのも"美学"かなと。

 逆に昔は、26歳で引退するって決めてたんですよ。26歳でK-1に出られなかったら引退するって周りにも言ってました。そしたら、たまたま26歳でK-1に出られて、そこから続いて今に至るので、みんなのお陰でこうなれたから、みんなの前で闘えなくなるまでの自分を見せるのが、俺の宿命かなとも思ってます」

――身も心もすり減るまで闘い続けると決意した理由は?

「やっぱり今の生活というか、まだまだ稼がないと。まったく満足してないですし、ライバルはソフトバンクの孫正義さんなんで(笑)。まぁ冗談はいいとして、俺は格闘技界の選手としては、わりといい暮らしができるようになったと思うんですよ。ホントに格闘技のお陰なんで、今後は格闘技界に貢献できたら。それが闘い続ける理由ですね」

――皇治選手が達成したいことは、物質的なものではなく、より精神的なものなのかもしれませんね。

「そうかもしれないです。『仲間のためにダサく生きる』というのが、最近ハマってる言葉で。もっと仲間を裕福にさせたいんですよ。今の俺くらいの暮らしが仲間もできるようになった時には、俺自身はもっと上にいけるはず。そういう意味で、まだまだ足らんなと思ってます」

【プロフィール】
■皇治(こうじ)

1989年5月6日生まれ。大阪府出身。
日本拳法の師範であった父の影響を受け、4歳から始めた日本拳法、空手の大会でも好成績を残す。プロ転向後、初代HEATキックルールライト級王座、ISKA K-1ルール世界ライト級王座を獲得。2016年より主戦場をK-1に移して人気選手に。地元・大阪での2018年12月の大会では、メインイベントで武尊と壮絶な殴り合いを演じた。2020年7月、RIZIN参戦を発表。2023年4月の「RIZIN.41」で芦澤竜誠に敗れ、試合後の記者会見では「引退」を口にしていたが、その後、引退撤回とMMA挑戦を表明した。

◆『DEEP』×『NARIAGARI』対抗戦
日時:7月23日(日)ニューピアホール

詳細はDEEPの公式HPへ>>

◆YouTubeチャンネル
「皇治チャンネル」はこちら>>

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