皇治、NARIAGARIはDEEPとの対抗戦で「実力を示す」朝倉未来BreakingDownとの激突も「全然あり」 (2ページ目)

  • 篠崎貴浩●文・撮影 text & photo by Shinozaki Takahiro

――反省している選手に対しては、どんな声をかけたんですか?

「そういう気持ちになるよなって(笑)。俺も、何回もそうなってきたから。そこは場数だと思うんです。会見も何回もやっていれば慣れていくと思いますし。いや、今でも俺は後悔しますね。『うわ~、あれ言っときゃよかった』とか(笑)。

 でもホンマ、そこも頑張らないとダメなんですけど......俺はRIZINでなかなか勝てなかったりして、『口だけ』とかいう人もいますけど、よく考えてください。俺は26歳からK-1に出て、今は34歳。知名度を上げ続けてきて、その後もこの世界に生き残っているということは、最低限の実力があると証明してこれたと思っているんですよね」

――「最低限の実力」という言葉の意味は、大きいですね。

「俺は実力が飛び抜けているわけでもないけど、最低限のことはやってきた。ISKAの世界のベルト(ISKA世界ライト級王者)、他の団体のベルトも2本(元TRIBELATEスーパーフェザー級王座、初代HEATキックルールライト級王座)も獲りました。そういう下積みをして、そこにエンターテインメントをプラスしていって。あとは、勇気を持っていた。K-1に違約金も払ってRIZINに移籍したり(笑)。

 目先のお金ばかり求めるんじゃなくて、先のことを考えてやっていくことが大事だと思ってます。だから、武尊選手や(那須川)天心選手じゃなくても、『ここまでなれる』ということを見せられているんじゃないかと思ってますし、これからももっと見せていきたい。MMAへの挑戦もそのひとつですね」

――話題が先行しすぎて実績がなかったらダメ、ということですね。

「ここ最近は、エンタメが流行りすぎていると思う。エンタメだけの選手って消えていってますよね。BreakingDownも入れ替わりが早いじゃないですか。『ちょっと名前が売れていたあの選手、どこ行った?』みたいな。そうなってるのは、実力が伴っていないということ、そこはNARIAGARIの選手にも強く言ってます。ポッと出て名前を売っても、一瞬の稼ぎで終わっちゃう。稼ぎ続けるには、最低限の実力をつけろと」

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