オカダ・カズチカが語ったグレート・ムタやノアへの思い。1・4ではオスプレイvsケニーを「バリバリ意識」 (4ページ目)

  • 篠崎貴浩●取材・文 text by Shinozaki Takahiro

【オスプレイvsケニーには「負けたくない」】

――1・4東京ドームのダブルメインイベントのひとつは、IWGP USヘビー級選手権試合のウィル・オスプレイvsケニー・オメガ。ケニー選手は2019年の1・4東京ドームを最後に新日本を退団してAEWの旗揚げに参加。4年ぶりの古巣マット参戦で話題を集めていますが、もうひとつのダブルメインイベントを務めるオカダ選手から見たその試合はいかがですか?

●第8試合 60分1本勝負

ダブルメインイベントⅠ レック Presents IWGP USヘビー級選手権試合

ウィル・オスプレイ(第16代チャンピオン)vsケニー・オメガ(チャレンジャー)

●第9試合 60分1本勝負

ダブルメインイベントⅡ IWGP世界ヘビー級選手権試合

オカダ・カズチカ(『G1 CLIMAX 32』優勝者)vsジェイ・ホワイト(第5代チャンピオン)

「バリバリ意識してますね(笑)。オスプレイvsケニーは夢のカードで、プロレスが好きな人には刺さる試合。2人の試合が"ライバル"というわけではないけど、試合の内容で負けたくない。メインに近づくにつれてお客さんの期待値も上がってくると思うので、締めのメインを戦う者として面白い試合をお見せします」

――「負けたくない」としながらも、オスプレイvsケニーというカードはファンを惹きつけるという点では強力ですね。

「大会を通していろんなフックがあったほうが、ファンの心に引っかかりますからね。オスプレイvsケニーに引っかかる人もいれば、『オカダって人、テレビで見たことあるから観てみようかな』って人もいる。あるいは、ジュニアの4人が集まる試合(第7試合 IWGPジュニアヘビー級選手権試合4WAYマッチ。石森太二vsマスター・ワトvs高橋ヒロムvsエル・デスペラード)に魅力を感じる人もいるでしょう。とにかく、オスプレイvsケニーという"大きい釣り針"がドーンときてくれたのは大きいので、当日も盛り上げていきたいです」

(後編:アントニオ猪木に聞きたかったこと。プロレス人気の拡大へ取り組む「育成」とその狙い>>)

【プロフィール】
◆オカダ・カズチカ(おかだ・かずちか) 
1987年生まれ。愛知県安城市出身。191cm、107kg。中学を卒業後、15歳でウルティモ・ドラゴンが創設した団体「闘龍門」に入門。2004年にメキシコでプロデビューし、2007年に新日本プロレスに移籍。2012年に棚橋弘至を破り、24歳でIWGPヘビー級王座を初戴冠。同年、「G1 CLIMAX」に初出場して最年少優勝記録を更新した。プロレス界にカネの雨を降らせる"レインメーカー"として活躍を続け、現在の日本プロレス界を象徴する存在となっている。

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