「最強のタッグ」ベスト3を伝説のレスラー谷津嘉章が語る。鶴龍コンビの順位は? (5ページ目)

  • 井木 康文 ●取材・文 text by Iki Yasufumi
  • photo by DDTプロレスリング/アフロ

 そして最後に谷津は実現したかった自身の夢のカードを明かす。

 「少し時期がズレてしまったため、実現しなかったのですが、自分がSWSで組んでいたキング・ハクとのコンビ『ナチュラル・パワーズ』でロード・ウォリアーズと戦いたかったですね。お互い技術もスタミナもありながら、超人的なパワーを持っていたので、最高のぶつかり合いで盛り上がったと思います。」

 『ifの妄想』はファンのみならず選手自身もやはり胸が高鳴るようだ。

 ベスト3発表後に「ランキング外ではあるので、番外編になりますが.....」と名前を挙げたのは、アブドーラ・ザ・ブッチャー&タイガー・ジェット・シンのコンビであった。

 「彼らは本当に滅茶苦茶でした。全く手が合わずに苦戦したので、最強というよりは"最恐"のほうがふさわしいので番外編ですが、ご紹介しておきたいなと」

 ベスト3だけでなく番外編までレジェンドレスラー尽くしであった。自身も既にレジェンドレスラーであり、現在64歳(7月19日で65歳)になる谷津嘉章であるが、現役のベルト保持者として、これからも伝説を作り続けていくぞという気概に溢れていた。

力(右)の攻撃を総合格闘技で学んだ『谷津ガード』で防ぐ谷津嘉章(左)力(右)の攻撃を総合格闘技で学んだ『谷津ガード』で防ぐ谷津嘉章(左)この記事に関連する写真を見る

谷津 嘉章(やつ よしあき)
1956年7月19日生まれ。群馬県明和町出身。日大時代からレスリングで名を上げ、76年モントリオール五輪に出場。80年モスクワ五輪では金メダル候補とされたが、日本が参加をボイコット。同年に新日本プロレスへ入団し、12月ニューヨークにてデビュー。新日本、全日本のメジャー団体からインディ団体まで幅広く参戦し活躍。総合格闘技のPRIDEにも参戦した。2010年11月に引退。2019年6月に糖尿病の合併症により右ヒザ下を切断した。2021年6月、『CyberFight Festival 2021』で義足レスラーとして現役復帰。

DDTのビッグマッチ『WRESTLE PETER PAN 2021』情報

日時:2021年8月21日(土) 開場16:00 開始17:00
会場:神奈川・富士通スタジアム川崎
詳細:https://www.ddtpro.com/schedules/15630

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