亀田和毅が断られ続けた相手と統一戦。条件すべて呑んで「ものにする」 (4ページ目)

  • 杉浦大介●取材・文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Kyodo News

----今回の試合は、マクドネル戦以来のアメリカでの世界タイトル戦になります。先ほども話していたように、この試合に勝てばアメリカでの道が再び開けるという思いが強いのでしょうか? 

「そうですね。今回の相手はスーパーバンタム級で一番強い選手。メキシコでもアメリカでも、世界的な評価を受けている王者です。その選手とロサンゼルスでのメインイベントで試合ができるというのは、これ以上ないチャンス。これをものにして、次のビッグマッチにつなげていきたいと思います」

----大一番ですが、お兄さんたち、奥さんなど、ご家族も応援に来られるんですか?

「来る予定です。奥さんは練習のときからずっと一緒で、食事のほうも全部やってもらっています」

----現在のボクサーとしての目標を話してもらえますか?

「ずっと前から変わっていないです。世界で認めてもらえる、歴史に残るようなボクサーになりたいです」

----大事な試合前なので先のことは話したくないかもしれませんが、バルガスに勝てば指名挑戦者のギジェルモ・リゴンドー(キューバ)、WBA、IBF王者のダニエル・ローマン(アメリカ)、WBO王者エマニュエル・ナバレッテ(メキシコ)といった選手たちとのアメリカでの対戦も見えてきますね。

「そうですが、やはりスーパーバンタム級で一番強いのはバルガスだと思っています。だから、この試合を勝たないことには先はありません。まずは今回の試合に集中し、勝ったらその先、フェザー級まで含めてチャンスは出てくると思っています」

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