今シーズン、活躍が注目された男子Vリーガー10人 西田有志以来の衝撃の若手、長身セッター、代表復帰の元主将も (5ページ目)

  • 中西美雁●取材・文 text by Nakanishi Mikari

【戸嵜嵩大】photo by 火野千鶴【戸嵜嵩大】photo by 火野千鶴この記事に関連する写真を見る■戸嵜嵩大(とざき・たかひろ)
所属:東京グレートベアーズ アウトサイドヒッター・191cm

1995年6月14日生まれ 
東京都出身 駒澤大学高→駒澤大→東レアローズ→VC長野トライデンツ

 中学生の頃に「大腿骨頭すべり症」と診断され、入院、手術、リハビリと約2年にわたる闘病生活を過ごした。バレーは中学で辞めるつもりで、高校のバレー部顧問に入部を誘われるもいったんは保留。しかし、OB応援で観戦した春高バレーで活躍する柳田将洋に心を奪われ、「自分もあんなふうにプレーしたい」と考え、バレーを続けたという過去がある。

 東レアローズの内定選手時代に存在感を示し、VC長野に移籍後はチームの主力として活躍。昨年はインドネシアリーグにも挑戦し、現地で高い人気を誇った。今季は廃部の危機にあったFC東京から生まれ変わった東京グレートベアーズでプレー。地元・東京の、新しいチームで躍動した。

【三輪大将】photo by 縞茉未【三輪大将】photo by 縞茉未この記事に関連する写真を見る■三輪大将(みわ・ひろまさ)
所属:VC長野トライデンツ ミドルブロッカー・192cm

1999年12月17日生まれ
山口県生まれ 高川学園高→明治大学
 
 ルーキーながらフル出場し、VC長野の攻撃の要となってスパイク賞を受賞。代表にも初選出された。幅の広い速攻が持ち味で、ブロックにつかれてもターン打ちやタイミングをずらした打ち方で決めきる技術がある。

 リーグの最後にはチームの連勝をけん引し、最下位脱出に貢献した。さらに、入れ替え戦でも力を発揮してV1残留を決めた。ミドルブロッカーとしては身長がそこまで高くないため、海外選手を相手に攻撃がどこまで通用するかは未知数。攻撃特化型であるため、ブロック力の向上も図りたいところだが、今後の成長に期待だ。

プロフィール

  • 中西美雁

    中西美雁 (なかにし・みかり)

    名古屋大学大学院法学研究科修了後、フリーの編集ライターに。1997年よりバレーボールの取材活動を開始し、専門誌やスポーツ誌に寄稿。現在はweb Sportiva、バレーボールマガジンなどで執筆活動を行なっている。『バレーボールスピリット』(そしえて)、『バレーボールダイジェスト』(日本スポーツ企画出版)、『球萌え。』(マガジンハウス)、『全日本女子バレーコンプリートガイド』(JTBパブリッシング)などを企画編集。スポルティーバで西田有志の連載を担当

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