リアル『ハイキュー‼』なシーンが続出! Vリーグの選手たちが、スペシャルマッチでハイレベルな攻防を披露した (2ページ目)

  • 中西美雁●取材・文 text by Nakanishi Mikari
  • 火野千鶴●撮影 photo by Hino Chizuru

 一方のチームBは、2年前に行なわれた1回目のコラボマッチにも出場した富松崇彰さん(元東レアローズ。2021-22シーズンをもって引退)が、今回も山本猛虎をイメージしたモヒカン姿で登場。さらに「ウォームアップイベント」で話題になった、稲荷崎高校の宮兄弟を彷彿とさせる髪型の清水邦広(パナソニックパンサーズ)と手原紳(東京グレートベアーズ)も会場を沸かせた。

 事前に練習ができなかったこともあり、手原と清水のコンビネーションはなかなか合わず、左利きの清水が右手で打つ場面もあった。福澤さんは、「日向翔陽(烏野高校)が、トスが合わなくて左手で打ったことがありましたが、清水もたまにやるんです」と、同級生で元チームメイトの清水のプレーについて語った。

 すると試合中に??いきなり、清水がトスを上げ、手原が助走に入る。宮兄弟が決めた双子速攻の「裏」を再現しようとしたが、手原のスパイクはブロックされて得点できず。この後、タイムアウトでベンチに戻ると、清水は手原の肩を抱きながら「俺のトスを打てへんやつはポンコツや!」と宮侑のコメントを叫び、『ハイキュー‼』ファンの笑いを誘った。

 手原はサーブの際にも、エンドラインから6歩進んで振り返り、手を上げて観客の歓声を静めるなど宮侑のルーティンを再現した。Vリーガーたちの通常のプレーも、『ハイキュー‼』を意識したファンサービスが多くみられた。

 ナイスレシーブを連発していたチームAのリベロ、井上航(JTサンダーズ広島)は、床の上に落ちそうなボールの下に手のひらを差し込んで上げる「パンケーキ」を披露。烏野高校のリベロ・西谷夕を彷彿とさせるプレーだった。

 また、チームBでは身長175cmのアウトサイドヒッター・山田滉太(大分三好ヴァイセアドラー)が跳躍力を生かしたスパイクで観客の度肝を抜いた。日向のVリーグ加入後の身長は172.2cm。実際に日向がプレーしていたら......と想像しながら山田を見ていた『ハイキュー!!』ファンも多いだろう。

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