ラグビー日本代表は「過去4年間で最高のプレー」 リーチは「全力を尽くしての結果。ラスト20分の戦いが最後のピース」 (3ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji
  • 齋藤龍太郎●撮影 photo by Saito Ryutaro

【ジェイミーが残したレガシーはナンバーワン】

 勝者と敗者の差を分けたものは、何だったのか──。

 ジョセフHCが「ソフトな場面があった」と振り返ったように、前半2分はセットプレーからのタックルミスでトライを許してしまった。前半28分のトライも不用意なハイパントキックからの失トライで、「イージーなトライを与えてしまったことが響いた」(WTB松島幸太朗)。得点を取ってもすぐに失点し、試合を通して1度もリードすることはできなかった。

 最終戦の結果、日本はプールDで3位となり2027年大会の出場権を獲得することができた。次のワールドカップの舞台はオーストラリア。今度こそアウェーでベスト8に入るためには、どうしたらいいのか。

「日本ラグビーの全力を尽くしての結果なので、このデカい壁をどう乗り越えるかが課題。終盤のラスト20分の戦いが日本代表の弱点。それが最後のピースですね。フィジカルもそうだし、最後の20分をどうコントロールするか......。ソフトな(失)トライが多かった」(リーチ)

「もっともっと、個人に成長することに突き詰めれば日本代表は上がっていける。(ベスト8との距離は)あと少し。(アルゼンチンとは)互角だったが、最後に取られて終わった。個人に目を向けてどうしたら差を埋められるか、自分に問いながらやってほしい」(堀江)

 8年あまり続いたジェイミージャパンの旅は終わりを告げた。ジョセフHCとともに戦った時間を、リーチは振り返る。

「ジェイミーは熱意を持って準備し、選手だけじゃなくてチームを厳しく指導してきた。選手としてもサニックスや日本代表でやって、これまで来た外国人選手・コーチのなかで残したレガシーはナンバーワン。一生懸命、日本の力を引き出そうとした監督です。感謝しかない」

 試合前、PR稲垣啓太は「2大会連続で決勝トーナメントに進むことは、日本ラグビーが一貫性をもって準備してきたことの結果として、すごく大きな意味を持つ」と話していた。その言葉は実践できなかったが、ワールドカップの舞台で"本気モード"のイングランドやアルゼンチンと善戦したことは、日本ラグビーの進化を証明したことにつながったはずだ。

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