ラグビー日本代表のFW陣はイングランド戦で自信をつけた!サモア戦では「負けないスクラム」に注目 (3ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji
  • 齋藤龍太郎●撮影 photo by Saito Ryutaro

【スクラムを制してサモアとアルゼンチンに勝つ】

 日本代表は2戦を終えて1勝1敗。ただ、決勝トーナメントへの道はまだ残されている。9月29日のサモア戦、10月8日のアルゼンチン戦に連勝すれば、予選プールを2位で突破できる可能性は高い。

 この両国ともFWの接点やスクラムが強いチームだけに、イングランドと互角に張り合えたことは日本代表にとって大きな収穫だ。FW陣の自信になったことも間違いない。

「前半はイーブン。うしろの5人がどれだけ押すかを意識した」(堀江)

「8人セームページ(同じ画)で組み、自分たちのスクラムが上がってきたので、自信がどんどんついてきています」(リーチ)

 スクラムの出来に関して、堀江やリーチは語気を強めて主張する。

「残念な結果だったが、選手たちはこの1週間、非常にモチベーション高く、これ以上ないほど努力をしてくれた。ここからまた次のステップが始まる。改善の余地はある。多くのプレッシャーに対処できたことは、次のサモア戦とアルゼンチン戦につながる」(ジョセフHC)

「100パーセント準備ができて、自分たちに期待していたが(負けてしまったので)前を向いて進んでいくしかない。ただ、下を向く時間はない。ワールドカップが終わったわけではない。ロッカールームで少しビールでも飲んで(チーム)前向きにしていこうかな(笑)」(姫野)

 彼らの気持ちは、すでに次へと向いている。

プロフィール

  • 斉藤健仁

    斉藤健仁 (さいとう・けんじ)

    スポーツライター。 1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。2000年からラグビーとサッカーを中心に取材・執筆。ラグビーW杯は2003年から5回連続取材中。主な著書に『ラグビー『観戦力』が高まる』『世界のサッカーエンブレム完全解読ブック』など多数。

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