リーチマイケルも「下川甲嗣がいい」と大絶賛!日本の未来を託された24歳の決意「姫野さんのジャッカルのように...」 (2ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji
  • 甲斐啓二郎●撮影 photo by Kai Keijiro

「初年度で(試合に出られて)自信がついたところはあります。外側でボールをもらう回数も多かったですし、アタックでボールキャリーが通用したと思える時もありました。

 サンゴリアスでレギュラークラスに入ることができれば、いずれ日本代表の合宿に呼ばれるポジションにも近づくのでは......と思っていました。だからまずは、サンゴリアスで常時試合に出られるようになることを目標にしていましたね」

── 早稲田大学時代は、相手との接点で黙々と体を張っていたイメージでした。しかしサンゴリアス加入後は、アタックでも目立つようになったと感じます。大学時代にLOをやっていたことが、今のプレースタイルによい影響を与えましたか?

「めちゃくちゃ(LOをやった影響は)あると思います! タックルなどの低いプレーは正直、高校時代まで全然できていませんでした。でも、早稲田大でLOをやるようになると、体を当てるところは嫌でもやらなきゃいけない。それこそブレイクダウンの時は、まさにLOの経験が活きているとしか言えないですね。

 早稲田大では、いいボールをバックスに供給したらトライを取ってくれるので、僕はずっと"縁の下"で働いていました。そういうプレーをたくさんやったことで体に染みついた部分もありますし、コーチだった権丈(太郎/現・グリーンロケッツ東葛コーチ)さんにいろいろ教えてもらったことがすごく大きかったですね」

── 昨季からリーグワンが始まり、第9節までは下川選手の調子もよさそうでした。

「そうですね。社会人2シーズン目は出だしから調子がよかったです。ただ、シーズン途中の試合(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦)で右のふくらはぎを肉離れしてしまいまして......」

── それでも2022年は、日本代表候補にも名を連ねました。春はケガのために見送られましたが、秋は日本代表活動にも参加しました。

「率直に(日本代表のコーチ陣に)評価してもらえたのは、とてもうれしかったです。ボールを持ってゲインできるところや、ブレイクダウンでも繰り返し同じクオリティでプレーできるところがいいと言ってもらえました」

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