「日本代表でひとりだけポテンシャルが違っていた」21歳のメイン平が初のジェイミージャパンで感じた衝撃 (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji
  • 甲斐啓二郎●撮影 photo by Kai Keijiro

── WTBだけでなく、FBやインサイドCTBでプレーできるユーティリティさも、メイン選手の武器だと思います。

「チーム事情もあって、今季のブラックラムズではWTBでプレーしています。ボールを触る機会が少ないので、15番や12番(インサイドCTB)でプレーできたら楽しいでしょうね。

 ただ、どこでも出られるように、いろんなポジションの映像を見て知識をしっかりと入れています。昨年の日本代表活動でも感じましたが、やはりユーティリティな選手がリザーブとして重宝されているので、WTBだけの選手よりちょっとアドバンテージはあると思っています」

── 今シーズンは第10節のグリーンロケッツ東葛戦(3月4日)で左足にケガを負うまで、リーグワンで好調をキープしていました。

「それまで全試合に出場していたので、ケガが治ればその部分をしっかりアピールしたいです。自分の強みであるボールを持った時のランと、今季頑張っているディフェンス面で表現できたらと思っています。

 日本代表として、再び同じ舞台に戻りたい。もちろん、ワールドカップに出たい気持ちも強くあります。まずはしっかりと、自分のできることをやっていきたいですね」

◆メイン平・後編>>「円盤投げで優勝、高校卒業後に単身NZ、20歳でプロ契約」


【profile】
メイン平(たいら)
2000年9月5日生まれ、宮崎県宮崎市出身。奈良・御所実業高を卒業後、父の母国であるニュージーランドに渡ってクラブチームのノースハーバーマリストでプレー。2020年、リコーブラックラムズ(現・リコーブラックラムズ東京)に加入する。日本代表歴は2022年6月のウルグアイ代表戦で初キャップを獲得。ポジション=WTBウィング、CTBセンター、FBフルバック。身長180cm、体重92kg。

プロフィール

  • 斉藤健仁

    斉藤健仁 (さいとう・けんじ)

    スポーツライター。 1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。2000年からラグビーとサッカーを中心に取材・執筆。ラグビーW杯は2003年から5回連続取材中。主な著書に『ラグビー『観戦力』が高まる』『世界のサッカーエンブレム完全解読ブック』など多数。

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