「日本代表でひとりだけポテンシャルが違っていた」21歳のメイン平が初のジェイミージャパンで感じた衝撃 (3ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji
  • 甲斐啓二郎●撮影 photo by Kai Keijiro

── 昨秋も再び日本代表に招集されました。

「昨年9月から日本代表合宿に参加し、欧州遠征にも行って長い期間ずっと帯同し、練習からほかの選手のいいところを盗めるように取り組んできました。しかし、1試合も試合に出られなかった......。

 最初は15番(FB)で練習していましたけど、おそらくパフォーマンスがよくなかったのでしょう。途中からWTB(ウィング)やCTBもやりました。ただ、ジェイミー(・ジョセフHC)さんとブラウニー(トニー・ブラウン・コーチ)さんの下で日本代表のラグビーがどのようにプレーされているのかを肌で感じられたのは、自分のなかでは大きかったです」

── 松島選手といった中軸選手の壁は厚く、チャンスも少なかったでしょうか?

「試合に出ている選手は実績があって、実力も伴っています。昨年秋のオーストラリアA代表との3連戦はセレクションの意味合いもあったと思うのですが、1試合も出られませんでした。それがその後の欧州遠征にも響いたと思っています。最初にチャンスを掴めなかったことは悔やまれます」

── 昨年10月末、小さい頃から憧れていたお父さんの母国であるニュージーランドの代表チーム「オールブラックス」との試合は、残念ながらスタンドから見る形となってしまいました。

「同じ宮崎ラグビースクール出身のPR(プロップ)竹内柊平くん(浦安D-Rocks)はリザーブから試合に出場しましたね。内容もいい試合(31-38)だったので、ちょっと悔しかった......。なのでもう一度、日本代表に入って、次こそはオールブラックスと対戦したいです!」

── 欧州遠征が終わったあと、日本代表のコーチ陣からフィードバックはありましたか?

「リーグワンのシーズンが始まった時期にブラウニーさんから電話はありました。(ブラックラムズでは)WTBとして試合に出ていたので、ほかの選手と比べたら攻撃力の部分でトライを取りきれるわけでもないですが、『ディフェンスの部分がすごくいいから、そこを強みにして伸ばしていけ』とアドバイスをもらいました」

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