トップリーグ開幕! 23歳の新主将・流大が低迷サントリーを変革する (4ページ目)
流主将には忘れられない記憶がある。昨季の開幕戦のパナソニック戦に先発出場し、何もできなかった。「大きな壁にぶつかった」と表現する。以後、パナソニック戦のディフェンスをイメージして練習するようになった。フィジカルを高め、スキルを磨き、ラグビーナレッジ(知識)を上げてきた。
トップリーグの開幕戦は昨季、苦杯を喫した近鉄(26日・大阪・ヤンマー)が相手となる。4戦目(9月17日・秩父宮)が王者・パナソニック戦。総当たり戦の今リーグ、どこにも負けられない。
流主将は高揚感を抑えきれない様子だった。どんぐりマナコがキラキラとかがやく。
「マークする相手はすべてのチームです。まずは近鉄。いろんなカラーのチームがありますので、対戦が楽しみです。1戦1戦、全力を出して、勝ち切っていきたい」
サントリー・プライドを胸に4季ぶりの覇権奪回のサクセス・ストーリーがもう、でき上がりつつある。最後。またも流主将はつぶやいた。
「チャレンジです」
昨季9位のサントリーの進撃が、リーグを熱くする。きっと。
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