五郎丸歩が移籍する「トゥーロン」、そして仏リーグ「トップ14」とは? (2ページ目)
トップ14は8月に開幕し、翌年の6月に終了する。総当り戦でホーム&アウェーを行ない、上位6チームがプレーオフ・トーナメントに進出。3位~6位は準々決勝から、1位と2位は準決勝から出場し、勝者がその年のチャンピオンとなる。ちなみに、2015-2016シーズンの決勝戦は6月24日にバルセロナのカンプ・ノウで行なわれ、トゥーロン(リーグ2位)とラシン92(4位)が対戦する。
また、トップ14の上位6チームは、ラグビー版のチャンピオンズリーグにあたる「ヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップ」への出場権も獲得する。一方、リーグ戦の下位2チームは、2部リーグに相当する「プロD2」の上位2チームと自動入れ替えとなる仕組みだ。
過去の国内1部リーグを含むトップ14で最多優勝回数を誇るのは、トゥールーズの19回。それに次ぐのが、スタッド・フランセの14回だ。この2チームは長年にわたって覇権を争うライバル関係で、両者の対戦は「フランスダービー」と呼ばれ、2008年3月22日にはスタッド・ドゥ・フランス(サン・ドニにあるスタジアム。サッカー等にも使用される)の最多観客動員記録(当時)となる7万9793人を集めたほどだ。
来シーズン、五郎丸がプレーすることになる「トゥーロン」というチームについても詳しく紹介したい。本拠地のトゥーロンはフランス南東部、地中海に面した人口16万ほどの港町。サッカーファンの間では、U-23世代で行なわれる「トゥーロン国際大会」の開催地として有名だろう。
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