水谷隼の「なかなかマネできない」筋力の調整力に驚き。明治大ダブルスのふたりは「ラリーに持ち込んだら絶対に負けない」 (4ページ目)

  • 佐藤主祥●取材・文 text by Sato Kazuyoshi
  • photo by Nikku/Xinhua

【「次はお前たちだ」】

――長年、世界と戦い続けた経験値がある水谷選手だからこそですね。帯同中は何か話しましたか?

宇田 水谷さんはずっと、「五輪には別格の緊張感がある」と言っていました。自分たちだけじゃなく、相手もすごく気合いが入っているから、誰と戦ってもなかなか勝てない。普段どんなに実力差があったとしても、その差を埋めるぐらいの緊張感が五輪にはあるからすごく難しいと。

戸上 印象深かったのは、混合ダブルスの表彰式が終わった後に、水谷選手から「次はお前たちだ」と言われた時です。宇田も一緒にいたんですけど、それがめちゃくちゃ嬉しくて。僕たちに期待してくれている気持ちが伝わってきました。

――これから、その期待に応えていきたいですね。全日本選手権(1月24〜30日)も始まりますが、最後に今年の意気込みをお聞かせください。

宇田 パリ五輪の代表選考レースが始まるので、今年は勝ちにこだわっていきたいです。まずは目の前の全日本選手権で、3種目(男子シングルス、男子ダブルス、混合ダブルス)に出場します。全種目で優勝できる可能性はあると思っているので、しっかり調整してチャンスをモノにしたいです。

戸上 全日本選手権での結果は、パリ五輪の代表選考レースに影響してきます。僕も優勝を目指して、2022年、幸先のいいスタートを切りたいですね。

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