Wリーグでも名コンビ!町田瑠唯×林咲希の仲よしバスケ対談「ルイさんは先輩っぽく...」「先輩っぽくってなんだよ!」 (5ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka

 自分は身長が小さく、才能があるわけでもないので、やっぱり人一倍、努力しないとみんなに追いつけないってわかっていました。だからそのぶん、自信を持って人に何かを言えるくらい継続していくことが大事だよと思って、その言葉を大事にしています。

 私は自分の感覚として、ふだんから「いい流れ」の時のほうがイヤなんですよね。「よくない時ほど伸びしろがある」と思ってやってきました。今まで苦しい経験もありましたけど、その経験が自分を強くしてきたし、その都度、努力もしてきたので。

 苦しいときやダメなときほどチャンスだと思ってやってきて、無意識のうちにそれができるようになってきました。でも、それに気づくのは成功してからじゃないと気づかないから、瑠唯さんの「継続して努力をする」というのに似ているかも。

 きついとき、不安なとき、ダメなときにどれだけあきらめず、自分のスタンスを変えずにできるか。そこからチャンスが見えてくるので、その言葉を座右の銘に選んだんだと思います。

(後編につづく)

◆町田瑠唯×林咲希・後編>>一緒に日本代表へ「焦りしかない」「アメリカとできるの、すごい楽しみ!」

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【profile】
町田瑠唯(まちだ・るい)
1993年3月8日生まれ、北海道旭川市出身。ポジション=ポイントガード。札幌山の手高3年時に高校3冠を達成。卒業後の2011年に富士通レッドウェーブに加入し、初年度にWリーグのルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞する。2021年の東京五輪は正PGとしてチームを牽引して準優勝に貢献。2022年2月にワシントン・ミスティクスと契約し、日本人4人目のWNBAプレーヤーとなる。コートネーム=ルイ。身長162cm。

林咲希(はやし・さき)
1995年3月16日生まれ、福岡県糸島市出身。ポジション=シューティングガード。精華女子高時代から白鷗大に進学し、インカレ4年時に大会MVPと得点王を受賞。2017年にJXサンフラワーズ(現ENEOS)に加入し、3ポイントシュートを武器にWリーグ屈指の得点力を発揮する。2021年の東京五輪には全6試合に出場。同年秋のアジアカップよりキャプテンを務める。2023年、富士通レッドウェーブに移籍。コートネーム=キキ。身長173cm。

プロフィール

  • 永塚和志

    永塚和志 (ながつか・かずし)

    スポーツライター。前英字紙ジャパンタイムズスポーツ記者。Bリーグ、男女日本代表を主にカバーし、2006年世界選手権、2019W杯等国際大会、また米NCAAトーナメントも取材。他競技ではWBCやNFLスーパーボウル等の国際大会の取材経験もある。著書に「''近代フットボールの父'' チャック・ミルズが紡いだ糸」(ベースボール・マガジン社)があり、東京五輪で日本女子バスケ代表を銀メダルに導いたトム・ホーバスHC著「ウイニングメンタリティー コーチングとは信じること」、川崎ブレイブサンダース・篠山竜青選手 著「日々、努力。」(ともにベースボール・マガジン社)等の取材構成にも関わっている。

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