馬場雄大インタビュー「4年前は全然通用しなかった自分のバスケが、どこまで通用するかすごく楽しみ」 (2ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • 加藤誠夫●撮影 photo by Kato Yoshio

── トム・ホーバスHC(ヘッドコーチ)のバスケットボールは特殊だと言われます。馬場選手から見て、彼のスタイルをどのように表現しますか?

「選手の得意なところを活かして戦うバスケ、だと思います。選手に100%の自信がないことは要求してきませんし、パートごとにプロフェッショナル、スペシャリストがいて、その集結が『トム・バスケ』かなと思います」

── その『トム・バスケ』のなかで、馬場選手の役割は何でしょうか?

「ドライブに関しては、このチームで1番だと感じています。そこから派生してほかのプレーにもアジャストができる力を持っていると思うので、ドライブメインから3Pシュートやさまざまな状況判断につながってくるかなと思っています」

── チームで一番というドライブの手応えは、世界と対戦するうえでいかがですか?

「2019年のワールドカップでは全然、通用しませんでした。そこから4年が経って、状況判断などいろいろな経験を積んできたので、どこまで通用するかすごく楽しみですね」

── 4年前に「全然通用しなかった」理由は、具体的に何だと考えていますか?

「やっぱりフィジカルのところですね。ドライブへ行く時に体をぶつけられて、中に入っていけなかった。

 そもそも体格差が子どもと大人くらい違っていたのですが、見ている以上のプレッシャーをかけられました。当時はドライブからのバリエーションもなかったので、本当にただ突っ込んでいくだけ。そこを止められたら次がない、という感じでした」

── ドライブ以外にも、馬場選手はホーバスHCから「3Pシューターになってくれ」とも言われ、輪ゴムを使った正しい手の使い方なども教わったそうですね。3Pシュートの手応えはいかがでしょうか?

「自信はすごくあります。もちろん、入る時もあれば入らない時もあるのですが、そこに特化した練習もしてきました。だから、3Pシュートに関してはブレないというか、『シュートが外れたから打たなくなる』という今までのメンタリティではなく、根本に自信があるところです」

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