八村塁も渡邊雄太もウィンターカップで主役となった。高校バスケ最後の大会に賭ける5人のスター候補生 (3ページ目)
インターハイ敗退となった静岡・藤枝明誠戦は29得点を記録し、完敗のなかで光を放った。またU18トップリーグでも3Pを爆発させるなど、27得点を記録した試合が2試合あった。今夏は日本代表としてU18アジア選手権でもプレーして3P成功率50%と、シューターとして出色のパフォーマンスで平均12.4点(チーム2位)を挙げてチームの準優勝に寄与した。
1学年違いで今年からアメリカの学校へ進学している山﨑、菅野とはともにプレーし、彼らの背中を見てきた。同じ岩手県出身の菅野が八重樫にとっての目標で、今年はその先輩から背番号「10」を継承した。彼の現状の課題は、試合によって波があること。ウィンターカップで好不調の波を抑えられれば、勝ち残っていく可能性も高くなる。
★小澤飛悠(愛知・中部大学第一/3年)
チームの実質的エースは昨年からすでにスターターで3Pに定評のあるSF坂本康成だが、今年主力として力を上げて、坂本と「大会屈指のデュオ」を形成するのが小澤だ。
身長189cmは将来を考えた時にフォワードとしては低い。だが、体重が90kg近くあってどっしりしており、動きのなかからのシュートでも当たり負けせずに打てる技量を有している。
また、オールラウンドな能力を持っていて、ドリブルやクイックな3Pのスキルも高い。チームは「ディフェンスからのトランジション」というスタイルを信条としているが、ディフェンスでも小澤の攻守の切り替えは早く、献身的なプレーもできる。
9月の群馬・前橋育英戦では27得点を挙げるなどの活躍で、U18トップリーグでチームを5勝2敗の成績(3位)に導いた。また、今夏のU18アジア選手権では平均12得点(チーム3位)、3P成功率35.5%をマーク。プラスマイナス(該当選手がコートに立っている時のチームの得失点差)はチームトップの9.8をマークし、攻守での貢献度の高さを示した。準決勝のレバノン戦では3Pを3本沈めるなど、21得点を記録して日本代表の決勝進出に牽引した。
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