絶対王者ウォリアーズ危うし。アービング&カーメロ移籍で勢力図激変か (3ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by Getty Images

 昨今のNBAはアウトサイドシュートがより重視されるなか、ペリカンズはデマーカス・カズンズ(C)とアンソニー・デイビス(PF)の「最強ツインタワー」を擁するインサイド主体のチーム。そこに今オフ、シカゴ・ブルズ(イースタン8位/41勝41敗)からFAとなった元アシスト王のレイジョン・ロンド(PG)が加入した。

「ビッグ3」誕生のために、カズンズが熱心にロンドを勧誘したという。ツインタワーに好アシストを配給できるポイントガードの加入により、他チームと毛色の異なるペリカンズがウェスタンの「台風の目」になる可能性はグッと高まったと言えるだろう。

 しかし、サンダーやロケッツ、ペリカンズに注目が集まるなか、今夏の補強でもっとも目立っていたチームはミネソタ・ティンバーウルブズ(ウェスタン13位/31勝51敗)だ。

 ウルブズはブルズとのトレードで、ザック・ラヴィーン(SG)とクリス・ダン(PG)を放出した代わりにオールスター選手のジミー・バトラー(SG)を獲得。同時にシックスマン・オブ・ザ・イヤーに3度輝いたジャマール・クロフォード(SG)と、堅守がウリのタージ・ギブソン(PF)もチームに加えた。さらにはユタ・ジャズ(ウェスタン5位/51勝31敗)に移籍したリッキー・ルビオ(PG)の後釜として、ペイサーズからFAのジェフ・ティーグ(PG)も獲得している。

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