サプライズ続出のNBA序盤戦。全米がおったまげた5人の超人たち (3ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by Getty Images

 オラジュワンのデビューイヤーの成績は、平均20.6得点・11.9リバウンド・2.7ブロックだった。エンビードの出場時間制限が取り除かれれば、この成績を超えることも十分に可能だろう。ケガなく成長してくれることを、今はただ願うばかりだ。

 そして3位は、リオ五輪では「チームUSA」の一員として活躍したデマー・デローザン(トロント・ラプターズ/SG)を挙げさせてほしい。

 まずは、謝らなければいけない。デローザンは今オフに5年1億3900万ドル(約147億5000万円)という大型契約をラプターズと結び、年俸に換算するとレブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ/SF)に次ぐリーグ2位の高給取りとなった。ただ、昨シーズンは平均23.5得点・4.0アシストを記録してオールスターゲームにも出場を果たしたものの、「リーグ2位の価値があるか?」と問われれば「ノー」と答える識者は多く、その意見に納得もしていた。

 しかし、新シーズンがスタートすると、開幕4試合連続で30得点超えをマーク。これは、1986年のマイケル・ジョーダン(当時シカゴ・ブルズ)、2005年のコービー・ブライアント(当時ロサンゼルス・レイカーズ)、2011年のケビン・デュラント(当時オクラホマシティ・サンダー)に次いで、過去30年間で4人目の快挙だ。さらにデローザンは、開幕9試合で合計300得点オーバーも達成。これは、1989年のマイケル・ジョーダン以来27年ぶりとなる大記録だ。

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