【NBA】プレイオフ初戦で強豪激突。ウェストは大荒れの予感 (4ページ目)

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by AFLO

 一方、第2シードのロケッツと第7シードのマーベリックスとの一戦は、因縁含みの対決となる。昨年オフ、ロケッツは制限付きFAとなったチャンドラー・パーソンズ(SF)を引き止めなかったため、マーベリックスがパーソンズを獲得することになった。しかもその際、エースのジェームス・ハーデン(SG)が、「ロケッツの要は、俺とドワイト・ハワード。その他はロールプレイヤー、もしくはチームを完成させるためのピースだ。いくつかピースを失ったが、来季も問題なくやれる」と発言。そのコメントに対し、パーソンズはツイッターで、「口を開く前に考えろ」と怒りのコメントをつぶやいている。

 レギュラーシーズンでの対戦は3勝1敗でロケッツがリードするものの、4試合の得点を合計すると402点(ロケッツ)対398点(マーベリックス)と、その差はわずかなことが分かる。ロケッツとマーベリックス、どちらが勝ち上がっても不思議ではない。

 そして、クリッパーズ(第3シード)対スパーズ(第6シード)の組み合わせは、どちらのファンも、「ファーストラウンドでは当たりたくなかった」と思っているのではないだろうか。特にスパーズは、レギュラーシーズン最終戦に勝てば第2シードになるはずだったが、ペリカンズに負けてまさかの第6シードに……。ホームコートアドバンテージを失い、一気に階段から転げ落ちた格好だ。また、クリッパーズも第3シードを獲得しながら、オッズで本命と評価されているスパーズとファーストラウンドで対戦しなくてはならなくなった。

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