【NBA】プレイオフ開幕。大本命キャブス、唯一の不安要素 (2ページ目)

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by AFLO

design by Unno Satorudesign by Unno Satoru ブックメーカーの予想では、優勝候補の大本命はキャブス。ホークスとブルズが対抗馬で、ラプターズとウィザーズが中穴、そして残り3チームは大穴と読んでいる。また、ブックメーカーのみならず、スポーツ専門チャンネル『ESPN』が発表したパワーランキングでも、イースタンのトップはキャブスだ。首位の座は譲ったものの、キャブスの強さは高く評価されている。

 その高評価の源(みなもと)となっているのは、レブロン・ジェームズ(SF)、カイリー・アービング(PG)、ケビン・ラブ(PF)を擁するキャブスの「ビッグ3」の存在である。特に平均25.3得点(リーグ3位)のレブロンと、平均21.7得点(リーグ9位)のアービングの爆発力は、対戦チームにとって脅威だ。どちらかひとりを重点的に抑えようとすれば、もうひとりに大量得点を許すこととなる。

※ポジションの略称=PG(ポイントガード)、SG(シューティングガード)、SF(スモールフォワード)、PF(パワーフォワード)、C(センター)。

 レギュラーシーズン中、キャブスはレブロンやラブなどの新加入によって、常にチームケミストリーの成熟度が疑問視されてきた。しかし、レギュラーシーズン最後の20試合を15勝5敗と尻上がりに成績を上げていることからも分かるように、もはや問題ではないはずだ。あえて不安点を挙げるなら、前述した5敗のうち2敗が、ファーストラウンドの対戦相手となるセルティックスに喫しているということか。

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