アイルトン・セナとホンダの深い絆、マンセルとの涙の抱擁......F1フォトグラファー・桜井淳雄がとらえた名場面 (5ページ目)

  • 川原田 剛●取材・文 text by Kawarada Tsuyoshi
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo

【1992年/第16戦オーストラリアGP】

 最終戦のオーストラリアGPは、セナがホンダをドライブする最後のレースとなりました。有終の美を飾りたかったセナですが、レースでマンセルと接触してリタイア。僚友のゲルハルト・ベルガーが優勝します。

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 ホンダとの最後のシーズン、セナは3勝を挙げたもののドライバーズ選手権ではウイリアムズのふたりとベネトンの若きミハエル・シューマッハにも先行され、ランキング4位に終わります。僕のなかでは、強いセナが見られた最後のシーズンになりました

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【プロフィール】
桜井淳雄 さくらい・あつお 
1968年、三重県津市生まれ。1990年と1991年の日本GPよりF1の撮影を開始。これまでに400戦以上を取材し、F1やフェラーリの公式フォトグラファーも務める。YouTubeでは『ヒゲおじ』として公式チャンネルを開設し、GPウィークは『ヒゲおじ F1日記』を配信し好評を得ている。

プロフィール

  • 川原田 剛

    川原田 剛 (かわらだ・つよし)

    1991年からF1専門誌で編集者として働き始め、その後フリーランスのライターとして独立。一般誌やスポーツ専門誌にモータースポーツの記事を執筆。現在は『週刊プレイボーイ』で連載「堂本光一 コンマ1秒の恍惚」を担当。スポーツ総合雑誌『webスポルティーバ』をはじめ、さまざまな媒体でスポーツやエンターテイメントの世界で活躍する人物のインタビュー記事を手がけている。

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