Juju、スーパーフォーミュラ史上最年少18歳の挑戦「経験値が圧倒的に低いのはわかっている。成長する姿を見せていけたら」 (2ページ目)
【人種差別じゃないの?と思うようなことも...】
── 本格的にフォーミュラカーレースに参戦するため、中学生の頃からヨーロッパでレースを始めたJuju選手ですが、海外での苦労も多かったのではないですか?
「当時は英語がまったくしゃべれなかったので、たしかに『言葉の壁』はありました。また、文化も食べ物も日本と大きく違っていたので、もちろん戸惑った部分はありましたね。
ただ、家族が一緒についてきてくれて、そばでサポートしてくれたので、不安を感じることはなかったです。おかげで、自分がやりたいことに集中できたかなと思います。
ただ、ヨーロッパに行ってすぐ、コロナ禍でレースが中止になってしまって......。そういった想定外な部分での難しさはありました」
この記事に関連する写真を見る── ヨーロッパのレースは日本のそれと違うところが多かったですか?
「一番感じたのは、日本ではぶつからないような壁が、海外ではたくさん立ちはだかって......。なかには『これって人種差別じゃないの?』と思うようなこともありました。
考え方の違いもあるんだと思いますけど、『そんなことしてまで勝って、恥ずかしくないのか?』と日本だと言われるようなことを、向こうではやってきます。ヨーロッパだと『負けることが恥ずかしい』という考えだから、どんな手を使ってでも勝つという考え方です。そういった違いもあって、すごく苦しい時期もありました」
── これまでも心が折れる経験をたくさん重ねてきたと思います。それでも、トップカテゴリーを目指すという想いが途絶えることはなかったですか?
「もちろん、壁にぶち当たった時は悔しかったですし、怒りもありました。『なんで、こんなことをされなきゃいけないんだ!』と思うことも......。でも、それって裏を返せば、自分が(相手から)脅威に思われているからこその行動なのかなと。だから逆に、それを自信にしようと思うようになりました。
ヨーロッパに行ってから何回も悔しい経験をして、いくらがんばっても結果につながらないこと、意図的に活躍させてもらえなかったこともありました。でも、家族のみんな、スポンサーさん、ファンのみなさんが応援してくれて、私をサポートしてくれたのが一番大きかったです」
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