角田裕毅の初ベガスは散々の出来 ギャンブル失敗→異音でマシンストップ...「ペナルティがないことを祈りたい」 (3ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

【ランキング7位争いは最終戦アブダビに持ち越し】

 このギャンブルについては、角田自身もポイントを目指し攻めた結果だと納得している。ポイント獲得の望みがないまま走るよりも、ほんのわずかでもチャンスがあるほうに賭けたのは正解だ。

「僕のほうがダウンフォースを削るギャンブル的なセットアップをしましたが、それがうまくいったとは言えないと思います。でも、何もしなければポイント獲得のチャンスはなかったと思いますので、チャレンジしたこと自体には満足しています。(ギャンブルをしなかった)ダニエルの結果(14位)を見てもわかるとおり、トップ10に入るには何らかのゲームチェンジャーが必要な状況だったと思います」

夜のラスベガスを走る角田裕毅 photo by TAKAHIRO MASUDA(BOOZY)夜のラスベガスを走る角田裕毅 photo by TAKAHIRO MASUDA(BOOZY)この記事に関連する写真を見る 幸いだったのは、コンストラクターズランキング7位を争うウイリアムズやアルファロメオ、ハースが予選の好結果に反し、決勝ではノーポイントに終わったことだ。

 泣いても笑っても今シーズンは残り1戦。1週間後のアブダビGPですべてが決する。

「まず(PU投入の)ペナルティがないことを祈りつつ、あとは最大限に自分の力を発揮するだけです。何が起きるかわからないので、ポイント獲得を目指して全力を尽くしたいと思います」

プロフィール

  • 米家峰起

    米家峰起 (よねや・みねおき)

    F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。

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