リアム・ローソンが語る角田裕毅の素顔「5年のつき合い。直感的に『彼は強い』と感じた」 (3ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro

── 今年はリザーブドライバーとしてF1開催サーキットに帯同していましたが、やはりレギュラードライバーになると、現地での忙しさは異なりますか。

「いや、まったく違うというわけではない。エンジニアとのミーティングや走行後のデブリーフィングにもリザーブドライバーは全部出席するし、ファクトリーで待機している時はシミュレーターにたくさん乗って、さまざまな確認作業も行なうし。

 だからやることは、レギュラードライバーと大きくは変わらない。ただ唯一違うのは、F1マシンをドライブするか否か、というところかな」

── とはいえ、F1にレギュラードライバーとして参戦するとなると、グランプリによってはトークショーに出席したり、記者会見に出席することもあると思います。

「たしかにそうだね。実際にF1にドライバーとして参戦すると、たくさんのメディアが取材にきてカメラもたくさん向けられるし。それはF1に乗った時に感じた、大きな違いかもしれない」

── F1デビューを果たしたアルファタウリでは、角田裕毅がチームメイトでした。彼のスキルやキャラクターをどのように感じましたか?

「僕とユウキは5年くらい前から一緒にレースをしてきているので、お互いによく知る仲なんだ。FIA F3で一緒に戦ったのが出会いのスタートだったね。そこから一緒になる機会も多く、振り返るとすごくいい経験も重ねてきたよ。

 彼のキャラクターは『すごく強い』という印象だね。もちろん、スピードの速さも兼ね備えているドライバーであることも間違いない。その『強い気持ち』は徐々に身についていったというより、最初にレースを戦ったころから変わらず。直感的に『彼は強い』と感じたよ」

── 休日にふたりでどこかに出かける機会などはありましたか?

「休日にかぎったわけではないけれど、ともに過ごした時間は多かったよ。特にニュージーランドで行なわれたトヨタレーシングシリーズに参戦していた時は同じチームだったから、ふたりでいろんな経験をした。

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