レッドブル・ホンダ、まさかの大逆転負け。フェルスタッペン「僕は動かないカモ状態だった」 (4ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by BOOZY

4周目にストロールと接触した角田裕毅4周目にストロールと接触した角田裕毅この記事に関連する写真を見る「リスキーなオーバーテイクであったことは確かです。でも、僕はロックアップなど何も問題はありませんでした。彼は明らかにまったくミラーを見ていませんでしたし、通常のラインでターン1に入ってきたんです。彼が譲らないことがわかった瞬間、さらにブレーキを踏み込んだので少しロックアップはしましたが、僕のオーバーテイクの動き自体には何も問題はなかったと思います」

 角田はそう弁明したが、スチュワードはすでにターンインを開始しているストロールのインにレイトブレーキングで飛び込んだ角田のアクションは「オーバーテイクを仕掛けるにはあまりに遅すぎた」と判断。勝負権がなかった角田には10秒加算ペナルティという、やや重い処分が下された。

 それでも予選までのビルドアップは早くなり、僚友ピエール・ガスリーと比べても差は決して大きくなかった。ただ、ガスリーは仕上がりの不十分だったマシンを予選のランごとに煮詰めていき、最終的には5位まで上り詰めた。その経験値の差がハッキリと見えたことも、今回の学びになったはずだ。

 ホンダ勢としては好結果を期待したサンパウロGPだったが、その期待どおりにはならなかった。

 残り3戦。レッドブル・ホンダとフェルスタッペンはダブルタイトルを争い、アルファタウリ・ホンダはランキング5位を争っている。その目標達成に向けて、もうミスは許されない。

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