スーパーGT「可夢偉の代役」が驚異の走り。22歳の新星は何者だ? (4ページ目)
だから正直、そんなに心配していなかった。後ろとの間隔をしっかり保っていたし、ときどき後続を引き離す走りも見せてくれた。ぜひ、彼の名前を覚えておいてほしい。きっと将来、とても手強いGT500ドライバーになると思うよ」
悪いものは悪いとはっきりと言うコバライネンが、ここまで誰かを絶賛したのは初めてのことだ。それだけ今回、坪井がレースで残した印象は強烈なものだったのだろう。
結果はレース終盤のピットストップで23号車に逆転を許し、コバライネン/坪井組は2位となった。だが、レース後の表彰式でふたりは満面の笑みを見せていた。レース後、坪井はこう語る。
「(収穫は)かなり大きいと思います。GT500のトップチームで乗ることができて結果も出せたので、それは自信につながるし、モチベーションにもなります。GT500で経験したことを25号車(つちやエンジニアリング)に持ち帰れば、さらによくなると思います。2クラスの混走のなかで、追い抜く側と追い抜かれる側の両方を経験できたのもよかったです。
GT500はプロの人たちが集まっているので、そんなに簡単にはいかないだろうと思っていました。ですが今回、本当にいいクルマといいタイヤが用意されて、ヘイキ(・コバライネン)さんもいろいろ教えてくれたおかげで、しっかり走れました。本当に感謝です」
第3戦以降はふたたび、つちやエンジニアリングに戻ることになる。ただ、GT500クラスでの経験を糧(かて)に、GT300クラスでもひと皮向けた走りが期待できそうだ。そして、坪井がGT500クラスにフル参戦して大活躍する日が来るのも、そう遠くはなさそうである。
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