ホンダ5位入賞もアロンソは怖い顔。「鈴鹿での大惨敗を忘れるな」

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 F1第18戦・アメリカGPでの5位フィニッシュ――。これは、マクラーレン・ホンダが発足した2015年からの2年間で最高位タイとなる結果だ。さらに、フェルナンド・アロンソは終盤にウイリアムズとトロロッソをコース上で抜き去って、このポジションを手に入れた。

巧みなドライビングで5位を奪い取ったフェルナンド・アロンソ巧みなドライビングで5位を奪い取ったフェルナンド・アロンソ しかし、レース後のアロンソは厳しい表情を見せた。

「結果には満足だけど、ペースには満足していないよ」

 喜びのコメントを期待していたレポーターたちに対して、アロンソはそう言い切った。

「最後はタイヤ戦略の違いで5位を獲得することができたけど、レッドブルやフェラーリのリタイアがあっての5位だ。今週末はずっとペース不足に苦しんできたし、実際のところレースでもペース自体はそんなによくはなかった。だから、タフなレースだったよ。その理由をきちんと分析し、理解しなければならないと思う」

 アロンソが目の前の結果に浮かれることなく現実を見ようと言ったのは、チームに対してのメッセージだった。もちろん、2週間前の鈴鹿での大惨敗を忘れるな、という意味だ。

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