戦国模様の皐月賞を見極める「3歳牡馬ランキング」 有力馬が秘める強みとは? (4ページ目)
5位に入ったもう1頭は、京成杯で2着となったアーバンシック(牡3歳/父スワーヴリチャード)。同レース以降の前哨戦で評判馬たちがふるわず、それらに代わって評価を上げた。
土屋真光氏(フリーライター)
「祖母のランズエッジはディープインパクトの半妹で、ダンスインザダークの子。その娘、エッジースタイルがハービンジャーの子で、同馬にスワーヴリチャードをかけたのが、アーバンシック。その血統からは成長がゆっくりなイメージがありますが、同じく祖母がランズエッジで父がスワーヴリチャードのレガレイラを見てもわかるように、仕上がりは意外と早いです。叔父のヴァルコスがGII青葉賞(東京・芝2400m)で2着となっており、クラシックでの適性の高さも感じます。
前走の京成杯は後手後手に回った分、不器用な競馬になりましたが、それでも非凡な爆発力があることを示しました。札幌(新馬戦)、東京(1勝クラス)と異なるタイプのコースで連勝したことも、能力の高さをうかがわせます。相手が強化されるクラシック本番でも楽しみです」
桜花賞前の牝馬戦線以上に混戦の様相を制している牡馬戦線。皐月賞で世代を代表する"主役"が登場するのか、注目である。
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