桜花賞は群雄割拠 穴党記者が高配当演出の激走候補として期待する2頭は? (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu

 水納記者が推すもう1頭は、GIIIフェアリーS(1月7日/中山・芝1600m)を勝って挑むイフェイオンだ。

「過去10年でフェアリーSを勝って桜花賞に直行した馬が馬券に絡んだのは、2021年に3着となったファインルージュだけですが、同馬を含めて直近5年でフェアリーSの上位馬が3頭も桜花賞で馬券圏内に入っています。ファインルージュのほか、2020年に3着に入ったスマイルカナ、2022年に勝利したスターズオンアースがそうです。となると、この馬も軽視は禁物です。

 同馬の武器は、何と言っても立ち回りのうまさ。未勝利を勝ったときから、位置を取る早さ、道中の折り合い、上がりの鋭さと、すべて優秀でした。

 フェアリーSでも有利とは言えない8枠13番からの発走でしたが、そこからスムーズに先団につけて、直線で鮮やかに抜け出していきました。阪神競馬場は未経験ですが、中山のマイルを難なくこなしているので、問題なく対応できるでしょう。

 同馬を管理する杉山佳明厩舎は開業4年目でクラシック初挑戦となりますが、2022年のGINHKマイルCでは最低18番人気カワキタレブリーの3着激走という結果をもたらしました。今回も、いい意味でファンを裏切るような仕上げで臨んでくるのでは? と期待しています」

 熾烈な争いが予想される今年の桜花賞。その分、どの馬が勝ってもおかしくない。無論、ここに名前が挙がった2頭が勝ち負けを争って、高配当を演出する可能性も大いにある。

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