桜花賞の勝ち馬が見えてくる「3歳牝馬ランキング」――勝負が決するのは3日後 (4ページ目)

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 5位は、前回5位のアルセナール(牝3歳/父エピファネイア)が桜花賞をパスして評価を下げた。代わって、フェアリーSの勝ち馬イフェイオン(牝3歳/父エピファネイア)が入った。母イチオクノホシも3歳クラシックでの躍動が見込まれた1頭だったが、その期待に応えることはできなかった。同馬が母の果たせなかった夢を実現するのか、注目である。

伊吹氏
「2020年以降の過去4年に限ると、フェアリーSで2着以内となった馬の3歳牝馬三冠競走(桜花賞・オークス・秋華賞)における成績は、2勝、2着1回、3着3回、着外12回(3着内率33.3%)。以前はクラシック戦線につながりにくい印象のレースでしたが、近年の上位馬からはスマイルカナ(桜花賞3着)、ファインルージュ(桜花賞3着、秋華賞2着)、スターズオンアース(桜花賞1着、オークス1着、秋華賞3着)らが出ていて、イメージが変わりつつあるところです。

 桜花賞の傾向を見ても、右回り、かつ今回と同じ距離のJRA重賞で3着以内となった経験がある馬は2018年以降、5勝、2着6回、3着5回、着外26回(3着内率38.1%)と堅実。近年は右回りのレースに対する適性が明暗を分けている印象ですから、同馬もしっかりマークしておきたいところです」

 ここのランキング上位馬をはじめ、初顔合わせとなる面々が多い桜花賞。2歳戦から直行する有力馬も多数おり、比較材料が少ないうえに不確定要素も多い。馬券予想は難解を極めるが、競馬通にとっては腕の見せどころとなる一戦だ。

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