桜花賞の勝ち馬が見えてくる「3歳牝馬ランキング」――勝負が決するのは3日後 (3ページ目)

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この記事に関連する写真を見る 2位も前回と同じく、クイーンズウォーク(牝3歳/父キズナ)がキープ。好メンバーがそろっていたGIIIクイーンC(2月10日/東京・芝1600m)を快勝し、"打倒アスコリピチェーノ"の一番手と目されている。

木南友輔氏(日刊スポーツ)
「昨年、リバティアイランドで牝馬三冠を達成した厩舎&鞍上。それだけに、信頼感があります。

 フランケル産駒の半兄グレナディアガーズは、GI朝日杯フューチュリティS(阪神・芝1600m)を勝つなど、かなりのスピードがありましたけど、父親がキズナとなったこの馬は、よりパワーがありそうな印象。距離的にも融通が利きそうな感じがします」

 3位もまた、前回と同じチェルヴィニア(牝3歳/父ハービンジャー)が入った。ただ、同馬は阪神JFを左後肢の違和感で回避。そのため、GIIIアルテミスS(10月28日/東京・芝1600m)からのぶっつけとなる。加えて、騎乗予定だったクリストフ・ルメール騎手がドバイで落馬・骨折して戦線離脱と、本番に向けての不安要素が尽きない。

吉田氏
「アルテミスSで2着のサフィラ(牝3歳/父ハーツクライ)は、次走の阪神JFで4着と健闘。3着スティールブルー(牝3歳/父ルーラーシップ)も、次走のGIIIフェアリーS(1月7日/中山・芝1600m)で4着。4着ライトバック(牝3歳/父キズナ)は、次走のリステッド競走・エルフィンS(2月3日/京都・芝1600m)を勝って、6着ラヴスコール(牝3歳/父ドゥラメンテ)は次走のフェアリーSで3着と好走しました。そんな好レベルの一戦を勝ち上がった実績は高く評価すべきでしょう。

 その後は一頓挫あって、ぶっつけで桜花賞に挑みますが、気性面からまったく問題ないと見ます。同馬も早めに栗東入りし、素軽いフットワークを披露。状態は申し分なく、復帰戦でも楽しみのほうが大きいです」

 4位も前回と変わらず、ステレンボッシュがランクイン。同馬も阪神JFからの直行で桜花賞に臨むが、鞍上にブラジルの名手、ジョアン・モレイラ騎手を確保し、勝負気配が漂う。

土屋真光氏(フリーライター)
「ここまでの4戦で3人の騎手が騎乗してすべて好成績を残しているように、鞍上を問わないタイプ。そうなると、モレイラ騎手の起用はかなりプラスに働くように思います。

 阪神のマイル戦もすでに経験し、桜花賞に向けて不安はありません。また、エピファネイア×ルーラーシップといった血統面から、距離が延びてこそ、という面もあり、オークスでも無視できない存在です」

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