大阪杯は好配当をゲットする絶好の機会 人気先行の4歳牡馬より、GI未勝利の実力馬を狙え (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu

 吉田記者はこうした分析から、2頭の穴馬候補の名前を挙げた。

「4歳勢のレベルが疑問視されていますが、牡馬と牝馬は別と考えています。4歳牝馬の路線ではリバティアイランドが抜けた存在だったとはいえ、速い時計の決着が多く、クラシックの上位陣は評価したいところです。

 ですからここでは、GI桜花賞(阪神・芝1600m)4着、GIオークス(東京・芝2400m)2着、GI秋華賞(京都・芝2000m)3着、GIエリザベス女王杯(京都・芝2200m)3着と、GI戦線で安定した成績を残してきたハーパー(牝4歳)が狙い目と見ます。

 秋3走目となる前走、GI有馬記念(12月24日/中山・芝2500m)はさすがに9着と揮いませんでしたが、好位から運んで勝ち馬とコンマ7秒差なら、悪くないでしょう。

 今回はゆったりしたローテでぶっつけ本番となりますが、1週前の追い切りでは今までにない反応とキレ味を披露。態勢はきっちり整っていると判断できます。

 器用に脚が使えて、変幻自在に動けるタイプ。阪神の内回り・芝2000mも歓迎のクチ。しぶとい立ち回りもできますが、回転の速いピッチ走法からすれば、一瞬のいい脚を引き出す乗り方も可能でしょう。それが実現できれば、詰めの甘さも十分に補えるはずです」

大阪杯で初のGI制覇を狙うハーパー。photo by Eiichi Yamane/AFLO大阪杯で初のGI制覇を狙うハーパー。photo by Eiichi Yamane/AFLOこの記事に関連する写真を見る 鞍上は関西の若手トップジョッキー、岩田望来騎手が務める。

「今回、有力馬だけでなく、多くのトップジョッキーもドバイへ遠征。昨年のGIで複数勝利を飾っているクリストフ・ルメール騎手、川田将雅騎手、坂井瑠星騎手、武豊騎手がいません。

 つまり、GI未勝利のジョッキーにとっては、大きなチャンスと言っていいはず。岩田望騎手もそのひとり。GI勝ちは同期の団野大成騎手に先を越されましたが、重賞はすでに8勝。機は熟した印象です」

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