スプリングSは中穴狙いが「吉」 過去データから導き出されたのはこの3頭 (2ページ目)

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 次に目が行くのは、新馬→500万下(現1勝クラス)、新馬→オープン、新馬→重賞、未勝利→500万下(現1勝クラス)、未勝利→オープン、未勝利→重賞など、連勝経験のある馬だ。昨年の上位3頭をはじめ、人気、人気薄を問わず、こうした馬の多くが過去に上位争いを演じている。

 今年もこのタイプは3頭いる。シックスペンス(牡3歳)、ジュンゴールド(牡3歳)、ペッレグリーニ(牡3歳)である。

 シックスペンスは、新馬→1勝クラスと2戦2勝。ジュンゴールドは、前走の京成杯では惨敗を喫したものの、新馬→1勝クラスと2連勝を飾っている。そしてペッレグリーニは、未勝利→1勝クラスと連勝してこの舞台に挑んできた。

 3頭ともここでは有力視された存在となるが、とりわけシックスペンスは無傷の2連勝中で、クリストフ・ルメール騎手を鞍上に確保。1番人気になる可能性が高い。

 とすれば、好配当を求めて食指が動くのは、ジュンゴールドペッレグリーニだ。

 ジュンゴールドは、京成杯で1番人気に支持された素質馬。過去にも連勝を決めたあとに重賞で大敗し、人気を落したここで巻き返しを図った馬がいる。

 片や、ペッレグリーニも新馬戦、未勝利戦と連続2着のあとに連勝を飾って、着実に力をつけている。また、同馬を管理する手塚貴久厩舎は過去、2018年に3着となったマイネルファンロン(6番人気)、2021年に2着と好走したアサマノイタズラ(7番人気)と、伏兵馬を上位に導いてきた。

 人気のシックスペンスより、経験値で上回るこれら2頭が一発かましてもおかしくない。

 今年の牡馬戦線は、激戦だった昨年にも増して大混戦。はたして、ここからクラシックの主役となる存在が出てくるのか。はたまた、人気薄が激走を遂げて、クラシック戦線はさらに混迷を極めるのか。注目である。

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