スプリングSで好配当をもたらす2頭 波乱続きのトライアル戦は馬券的な妙味を重視すべし (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu

 松田記者が推すもう1頭は、チャンネルトンネル(牡3歳)だ。

「3月13日の最終追い切りのあと、歯切れのいいコメントを発したのがチャンネルトンネルの手綱をとる松岡正海騎手。『(距離的には)マイルがベストだと思っているけど、今は気性的にゆとりがあるので1800mもこなせる。この相手でも勝ち負けになっていい素質がある』と言っていました。

 実際、動きのよさは目立っていました。1週前にしっかりと時計を出していることもあって、当週はビシッと負荷をかけてはいませんが、動き自体は関東馬のなかでは1、2を争うものだったと思います。

 前走の1勝クラス(2月18日/東京・芝1800m)は、馬群の後ろで仕掛けを待たされて、脚を余しての4着。スムーズなら......と思わせる内容で、力負けではありません。

 今回は試金石の一戦にはなりますが、具合のよさと陣営のムードから、押さえておきたい1頭です」

 クラシックへ向けての前哨戦シーズンもいよいよ終盤。熾烈極める本番の行方を見極めるうえでは、この一戦からも目が離せない。

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