中山記念、馬券的中のカギは「馬場」にあり! 前を行く伏兵2頭の大駆けにご用心 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu

 昨年は逃げたドーブネが3着に粘って、一昨年にはのちに海外GIのドバイターフ(UAE・芝1800m)やサウジC(サウジアラビア・ダート1800m)で優勝したパンサラッサが鮮やかな大逃げを決めています。過去10年の結果を見ても、昨年を除いて勝ち馬はすべて4角4番手以内でした。

 昨年勝ったヒシイグアスにしても、4角8番手だったとはいえ、一団の馬群で先行勢に近い位置につけていました。そこからうまくさばいて抜け出してきたもので、大外から差してきたわけではありません。いずれにしても、前でうまく立ち回れる馬にチャンスがあると考えています」

 馬場という点においては、今年は週末の天気が気になるところだが、そのあたりの影響はどうなのか。坂本記者はこう語る、

「今週、関東地方は週中から雨が降り、開催当日も天気が崩れる予報です。昨年の1、2着馬であるヒシイグアスとラーグルフ(牡5歳)は、ともに道悪が苦手なタイプ。また、ソールオリエンスは道悪の皐月賞を勝ちましたが、今回も後方からまくる競馬になりそうなので、開幕週の馬場で届くのか、微妙なところです。

 こうして有力馬に懸念があるとすれば、馬券的には穴党の出番があると踏んでいます」

 そこで、坂本記者は想定される馬場を味方にして浮上しそうな伏兵2頭を穴馬候補としてピックアップした。

「1頭目は、ボーンディスウェイ(牡5歳)です。2走前の3勝クラス・常総S(12月9日/中山・芝1800m)を勝ってオープン入りしたばかりですが、前走のGIII中山金杯(1月6日/中山・芝2000m)でも好位2番手から4着。勝ち馬にコンマ3秒差と見せ場十分の内容でしたから、重賞でも通用する目処が立ったと見ていいでしょう。

中山記念での勝ち負けが期待されるボーンディスウェイ。photo by Sankei Visual中山記念での勝ち負けが期待されるボーンディスウェイ。photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る

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