AJCCは極端な道悪馬場を想定 その適性を秘める「上がり馬」に一発の魅力 (2ページ目)

  • 武藤大作●取材・構成 text by Mutoh Daisaku

――これらの他、極端な道悪を経験していない馬たちのなかで、適性を感じる馬はいますか。

大西 6歳ながら、まだキャリアの浅いチャックネイト(せん6歳)には魅力を感じています。これまで14戦のキャリアで、一度も掲示板を外していない安定感は大きな武器です。

AJCCでの一発が期待されるチャックネイト。photo by Sankei VisualAJCCでの一発が期待されるチャックネイト。photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る 6戦前からブリンカー着用を固定し、直近3走の前には去勢手術を行なっているように、もともと気性面に難しさがあったようですが、年を重ねて、その辺りもだいぶ改善されてきたようですしね。

 前々走でオープン入りを決めて、前走ではすぐに重賞のGIIアルゼンチン共和国杯(3着。11月5日/東京・芝2500m)に参戦。2着マイネルウィルトスとはクビ差の接戦を演じたように、ここでも上位組との力差はないと見ています。

 オープン入りを決めた2走前の3勝クラス・六社S(10月9日/東京・芝2400m)では重馬場での競馬を経験していますが、当時はまだ時計の速い馬場状態でした。そういう意味では、極端に時計のかかるタフな馬場での競馬は未知数ですが、精神的に強くなった今のチャックネイトなら、相当な道悪を理由にして大きく崩れることは考えにくいです。

 ということで、今回の「ヒモ穴馬」にチャックネイトを指名したいと思います。

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