ホープフルSは再び大荒れ!? 穴党記者のオススメは2勝馬の陰に隠れた人気薄の評判馬2頭 (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu

「秋3戦目のうえ、短い間隔での連戦でおつりが残っているかどうか不安視されていますが、有馬記念当日(12月24日)に松岡騎手が追い切りに騎乗。美浦ウッドでしっかり動かして、ラスト1ハロンで自己最速の11秒0をマークしました。これなら、蓄積疲労は心配なさそう。立ち回りのうまさを発揮して、上位争いに加わってくるはずです」

 松田記者が推奨するもう1頭は、「単勝オッズで旨味がありそう」というレガレイラ(牝2歳)だ。

「GI昇格後、牝馬の参戦は2017年のナスノシンフォニー(5着)、リュヌルージュ(11着)の2頭のみ。2歳牝馬のGI阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)に向かわず、牡馬相手のこちらを選ぶのは、来春の狙いが『GI桜花賞(阪神・芝1600m)よりもGIオークス(東京・芝2400m)』と、陣営が見込んでいるからこそでしょう。そしてレガレイラも、血統的にも走り的にも中距離タイプです。

 前走のリステッド競走・アイビーS(10月21日/東京・芝1800m)は3着でしたが、極端な瞬発力勝負になったことでの位置取りの差が出たもの。勝った評判馬のダノンエアズロックとコンマ2秒差なら、評価を落とすことはないでしょう。

 函館の新馬戦(7月9日/函館・芝1800m)では、牡馬相手に中団追走から差しきり勝ち。同レースでマークした上がり34秒3は、当舞台での2歳新馬戦では歴代最速でした。

 この一戦で、小回りに対応しつつ、じわじわと長くいい脚を使えることを実証。中山への対応の下地はあり、牝馬でも侮れません。ゴンバデカーブース(牡2歳)ら2勝馬たちに人気が集中すれば、穴馬として大いに期待できます」

 今年最後の大一番。昨年同様"荒れる"ようなら、ここに挙げた2頭が高配当の使者となるかもしれない。

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