竹俣紅アナが朝日杯FSで重要視するポイントは? 「まずはメンタル。もうひとつは...」 (3ページ目)

  • スエイシナオヨシ●撮影 photo by Sueishi Naoyoshi

 出走予定馬を見渡してみると、まず注目すべきはシュトラウスでしょうか。モーリス産駒で、お母さんのブルーメンブラットもマイルCS優勝馬。血統から考えればマイル適性は高そうですし、実績を見ても実力上位だと思います。

 ですが、前走のGII東京スポーツ杯2歳Sを勝ったあと、鞍上のジョアン・モレイラ騎手が「ハミを噛んで行きたがる」とコメント。メンタル的には成長の必要がありそうです。

 また、デイリー杯2歳Sをほぼ持ったままで勝ちきってしまったジャンタルマンタルも、能力は高いとは思いますが、少し気になる点があります。それは、鞍上がデビューからコンビを組んできた鮫島克駿騎手から川田将雅騎手へと乗り替わること。2歳馬は「まだ子ども」と聞いてしまうと、単純にパートナーが変わってしまうことの影響を心配してしまいます。折り合い面の心配がなければ、かなり期待できると思います。

 これまでの学びから要チェックの"逃げ馬"は、まずはセットアップ。新馬戦こそレガレイラに差されましたが、GIII札幌2歳Sでは後続に4馬身差をつけて鮮やかに逃げきり勝ち。

 ただ、逃げる競馬しか経験していない馬に、控える競馬を覚えさせるというレースをしばしば見ますから、それが今回という可能性もあるかなと思います。

 そうなると、逃げそうなコンビとしては、坂井瑠星騎手×オーサムストロークでしょうか。逃げを経験している馬ですし、逃げが得意なイメージのある騎手です。

 それから、エコロヴァルツも前に行きそうですよね。前走はオープンクラスで6馬身差の勝利。この馬も注目です。

 最後にもう1頭、注目の2歳馬として挙げておきたい馬がいます。朝日杯FSではなく、GIホープフルSに出走予定のシンエンペラーです。

 GIII京都2歳Sでこの馬を見た時は衝撃的でした。栗毛で鼻と脚が白く、"金色の逃げ馬"ジャックドールみたいで「可愛いな」と見惚れていたら、走っても強い!

 しかも、2020年の凱旋門賞馬ソットサスの全弟という世界的良血馬。夢は大きく膨らみます。東京・芝1800mの新馬戦を振り返ると、ラスト3ハロンで徐々に加速するラップタイムを刻んでおり、キレる脚を持っているようなので、「本当に凱旋門賞向きなのかな?」と思ったりもしますが、この血統なら「凱旋門賞を勝てるのではないか!」と期待してしまいます。

 いずれにしても、この馬が凱旋門賞に挑戦することで、凱旋門賞を勝つには何より血統がモノを言うのか。あるいは、日本で調教された馬はやはり日本の馬場に合うように育つのか。これまで日本馬が凱旋門賞で勝てなかったことに対して、この馬がひとつ答えを出してくれそうな気がしています。

 それゆえ、シンエンペラーにはぜひとも無事に成長して、凱旋門賞に臨んでほしい。だいぶ気が早い話ですが、私はこの馬にそんな夢を乗せています。

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竹俣 紅(たけまた・べに)
1998年6月27日生まれ。東京都出身。2021年フジテレビ入社。
趣味:おいしいおそば屋さん巡り ウォーキング ガチャピン
モットー:元気に、地道に、前向きに

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