阪神JFは荒れる予感...穴党記者は過去3年で躍動した馬とはレースぶりが異なる2頭に注目 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu

「1頭目は、シカゴスティング(牝2歳)です。4戦目となる前走のGIIIファンタジーS(11月4日/京都・芝1400m)が収穫の大きい一戦でした。

 デビューからの3戦は番手につけてのレースでしたが、同レースでは中団やや前目でじっくりと脚をタメる競馬。初のフルゲート18頭立てのレースでしたが、馬群でも変にエキサイトすることなく、直線でも狭いところを突いてしっかり伸びてきました。

 走破時計1分20秒5も優秀。上がりも33秒9をマークし、力強い末脚を披露した点も力をつけている証拠です。3着に敗れはしましたが、上位2頭よりも外枠から発走し、展開的にも難しかったことを思えば、評価できる内容です」

阪神JFでの一発が期待されるシカゴスティング。photo by Sankei Visual阪神JFでの一発が期待されるシカゴスティング。photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る 2走前には、オープン特別のフェニックス賞(8月13日/小倉・芝1200m)を完勝。初の阪神コースも経験値の高さでクリアできると、大西記者は踏んでいる。

「デビューから4戦、すべて違う競馬場で好走してきていますから、コース替わりも問題ないと思います。距離1600mも初陣で経験済み。直線の長い外回りコースも、前走のレースぶりからして歓迎でしょう。

 手綱を取る鮫島克駿騎手も、初コンビだった前走で持ち味をつかんだはず。今回は前走以上に、この馬のよさを引き出してくれるのではないでしょうか。フルゲートでのレース経験が少ない2歳馬同士の混戦なら、十分勝負になると見込んでいます」

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