高田秋が悩むジャパンC 狙うのはイクイノックスではなく「フレッシュな馬」 (2ページ目)

  • 河合 力●取材・文 text by Kawai Chikara
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

【穴党を困らせるレース】

 さあ、今週はジャパンカップですね。どんなレースでも穴を狙いたくなる私ですが、さすがに今回は人気馬から入るしかないのかもしれません......。

 その理由はふたつ。まず近年のジャパンカップが"とにかく堅い"ことです。ここ5年の結果を見ても、3着以内はすべて1〜5番人気ですし、10番人気以下の大穴が馬券に絡んだのも2013年を最後にありません(※11番人気のトーセンジョーダンが3着)。データ的には、荒れる結末を期待するのは難しそう。

 そしてもうひとつの理由は、今回の人気上位馬がとにかく強力なこと。イクイノックス(牡4歳)、リバティアイランド(牝3歳)の対決は相当レベルが高そうですよね。しかもこの2強が1、2番枠に......。それに続くスターズオンアース(牝4歳)も実力馬です。

 この3頭が崩れることは考えにくいな......というのが私の見解。他の馬が食い込む理由が見当たらないほど、3頭が強力ではないでしょうか。

 ただし、そのなかでも注目したいはスターズオンアースです。GⅠ天皇賞・秋(東京・芝2000m)は無念の直前回避となりましたが、かえってよかったのかなと。レコードタイムで決まったあのレースをパスしたことで、今回もっともフレッシュな状態で出られる気がしています。

 陣営のコメントからも前走を回避した影響はなさそうですし、大胆に勝負できそう。3着だった前走のGⅠヴィクトリアマイル(東京・芝1600m)と比べれば、間違いなく今回の2400mはプラスに働くでしょう。

 さらに鞍上を務めるのは、こちらも世界的名手のウィリアム・ビュイック騎手。心強いですよね。2強に割って入る可能性はあると思います!

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