アルゼンチン共和国杯は「荒れる」可能性 穴党記者は距離合う伏兵2頭の大駆けに期待 (2ページ目)
アルゼンチン共和国杯での一発が期待されるマイネルウィルトス。photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る 父は2008年にここを勝って、ジャパンCも制したスクリーンヒーロー。自身もコース実績があり、一発の期待がますます膨らむ。
「叩き良化型らしく、順当に走れる体つきになってきました。レース間隔は詰まっていますが、1週前の追い切りでは栗東の坂路で52秒1の好時計をマーク。連戦の疲れは皆無です。
2年前のこのレースでは、オーソリティの2着。コース適性も十分です。発馬が安定しない面はあるものの、ゲートの出に定評のある横山武史騎手が手綱を取るのは心強い限り。
肝心の展開面も、アフリカンゴールド(せん8歳)やディアスティマ(牡6歳)など先行馬がそろっていて、レースはそれなりに流れる公算が高く、持ち味である息の長い末脚が生きそうです。
他馬との比較から、ハンデ57kgもやや恵まれた感じ。ここでの復活劇に期待したいです」
藤田記者が注目するもう1頭は、レッドバリエンテ(牡4歳)だ。
「今回はオープン入り初戦で、初の重賞参戦。成長度合いが遅く、なかなか芯が入ってこなかったのですが、大事に使われながら着実にステップアップしてきました。
休み明けの前走を使ったあとはひと息入れましたが、帰厩後はコースでビシビシ追われています。その動きは以前よりも力強さが増しており、1段階ペースアップしたのは間違いありません。
距離に関しても、ハマるまでに時間がかかるタイプで、本質的に2000mはやや忙しい印象。長めの距離のほうが自分のリズムをとりやすいようです。
実際、3歳の春には、先週の2勝クラスで1年5カ月ぶりに復帰して楽勝した好素材のダノンギャラクシー(牡4歳)に、東京・芝2400mでクビ差の2着と善戦。距離延長は望むところでしょう。
実績面では劣るものの、順調に使えている強みと伸長度、ハンデ55kgを考えれば、即通用してもおかしくありません」
「荒れる」可能性が大いにあるハンデ戦。ここに挙げた2頭が激走を果たし、好配当を生み出しても不思議ではない。
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