日本馬が1頭いるかどうか→大挙して遠征 なぜ北米のブリーダーズカップに挑戦する馬が増えたのか (3ページ目)

  • 土屋真光●文・撮影 text & photo by Tsuchiya Masamitsu

 そうして選択肢が増えたことで、より適性を重視したレース選択もできるようになった。右回りが得意なマイラーならマイルチャンピオンシップ、ソングラインのように左回りを得意とするマイラーはBCマイル......といった形だ。日本の大レースの空洞化を憂う声もあるが、そこまで日本も層が薄い訳ではない。今年のジャパンCは、BCターフに出場する予定の2021年日本ダービー馬シャフリヤール(牡5歳)が不在となるが、イクイノックスとリバティアイランドの対決という目玉も残されている。

 複数の要因面と大きな夢を併せて、日本からBCに挑む8頭は順調に調整が続けられている。とりわけ、メインであるBCクラシックに挑むウシュバテソローロ(牡6歳)は現地でも注目の的となっており、BCマイルのソングライン(牝5歳)は主催者想定で1番人気の評価だ。先週のイクイノックスの天皇賞・秋の勝利は世界に衝撃を与えた。今週も世界を驚かせる日本馬の走りを期待しよう。

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